ばね指について

ばね指とは?

指に炎症が起こることで腱鞘炎となり、さらに悪化することでばね現象が起こります。

ばね指の根本原因は?

ばね指が起こる原因としては、指や手の使いすぎといわれています。メカニズムとしては、指の使いすぎ(パソコン作業によるマウス操作やピアノなどの楽器奏者、ゴルフなど手を主に使うスポーツ、指先を使う家事)などにより、指に付着している靱帯の付け根付近に負荷がかかり、炎症が起こってしまいます。腱が通るトンネル部分である腱鞘で炎症が起こり、そのまま放っておくと腱鞘炎を引き起こし、さらに症状が進行すると引っ掛かりが生じてばね現象が起こってしまい、スムーズに動かすことができず、ばねのようにカクカクとした動きが特徴的です。この現象を「ばね指」といいます。

こんなお悩みはありませんか?

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・ばね指になりやすいスポーツは?
ゴルフやテニスなど、手に負荷がかかるスポーツをされている方や、楽器を演奏される方に多く見られます。

ばね指になりやすい人は?
キーボードやマウス操作など、指先を使うお仕事をされている方は、ばね指になりやすい傾向があります。

握力は弱くなりますか?
指の動きに制限が出ることで、握力が低下することがあります。

冷やすのと温めるのはどちらがよいですか?
炎症が起きていて熱感がある場合は、アイシングを行うことをおすすめします

テーピングは効果がありますか?
固定をすることで手指にかかる負担が軽減され、無理のない日常生活が送りやすくなります。時間はかかりますが、症状の軽減が期待できます。

ばね指に対する当院の考え

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ばね指の症状は、40代以降の女性に多く見受けられます。主な原因としては、指の使い過ぎが挙げられますが、ホルモンバランスの乱れが生じる更年期や妊娠・出産なども影響があります。家事や育児が原因とされることもありますが、生活サイクルを変えたり、手や指を安静にすることは難しく、症状が軽減するまで時間がかかることがあります。状態が悪化すると、小銭などの細かいものをつかむことが難しくなり、痛みも強くなることがあります。薬の服用による痛みの軽減や手術、施術がありますが、まずはセルフケアをしっかり行うことが重要です。

ばね指はなぜ起こるのか?

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安静にしたくても、日常生活の中で指や手を使うことがほとんどなので、使わないようにすることはかなり難しいと思います。仕事上でも負担がかかることが多く、PCのキーボードやマウス操作を日ごろから行っている方や、軽作業で細かい手作業を行っている方は、ばね指になりやすいと言われています。家庭の中でも、洗濯ばさみを使用する際や皿洗いなどが原因でばね指を引き起こす可能性もあります。ゴルフやテニスなど、手で物をつかむスポーツや手芸など細かい作業の趣味でも引き金になることがあるので、無理をしないことが大切です。

ばね指を放っておくとどうなるのか?

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初期症状は軽症から始まることが多いですが、指先や手は日常的に使用頻度が高いため、安静にすることが難しいです。放置してしまうと症状が進行し、指の曲げ伸ばしに痛みが強くなり、自然に軽減することは難しくなります。ばね指の状態が続くと、指の動きが悪くなり、他の指にも影響が出たり、握力が低下してしまうことがあります。握力の低下により、細かいものや小銭をつかむことが難しくなったり、炎症による腫れで指輪などの装飾品をつけることが困難になることもあります。保存的施術としては、薬の服用や手指を安静にするために装具の着用による固定があります。それでも効果が期待できず、症状が悪化している場合には、手術なども視野に入れることが必要となることがあります。

ばね指に効果的な当院の施術メニューは?

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当院においてばね指に対する効果が期待できるメニューは、「鍼施術」です。手技施術で固まった筋肉をほぐし、関節に直接刺激を加えていきます。鍼施術は目的に応じて刺激方法を変えることができ、腱の動きをよくしたり、経絡をメインに考えて全身のバランスを整えたりします。患者様の状態を見て施術を行います。指の関節部に対しての施術や、指先だけが問題ではない場合は、腕周りや肩周りにも鍼施術を行い、体の流れを整えることが必要です。

ばね指の痛みの出始めや気になる方には、テーピングで固定するだけでも効果が期待できるため、できるだけ安静をお勧めします。

その施術を受けるとどう楽になるの?

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テーピングで固定を行うと、指の動きに制限をかけることができるため、負担がかかりにくくなります。鍼施術では、筋肉や腱に対して直接施術が行えるため、症状の軽減が期待できると言えます。ただし、複数回の施術であっても、普段から負担のかかる指先には痛みが戻りやすいため、定期的に通われることが大切です。さらに、電気施術で筋肉にアプローチを行うことも効果が期待できます。

手技施術や手の極みで筋肉にアプローチすることも可能なため、疼痛の軽減が期待でき、痛みによるストレスも減らすことができます。

ばね指を軽減するために必要な施術頻度は?

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どんな症状に対しても一回施術を行っても、2~3日で元に戻ってしまうことがあります。体の構造に基づき、最初に通われる頻度としては、週2~3回の施術が行われると、施術を受けても戻りづらくなります。指の痛みが軽減し、曲げ伸ばしがしやすい実感が得られた場合は、週に1~2回の施術でも効果が期待できます。日常生活で辛さが出やすいため、3ヵ月~6ヵ月ほど通っていただくことが理想的です。