手根管症候群
皆さんこんにちは!
東十条駅前整骨院です。今回は手根管症候群についてです。
こんなお悩みありませんか?一つでも当てはまれば要注意です。
第1指から第4指橈側(親指側)半分のシビレ感があり早朝に強く、手を振る事で軽減する。
手関節、手指に疼痛がある。
母指球は萎縮し筋力低下が起こる。
ボタンかけや、つまみ動作が不自由。
軽い衝撃で指先にシビレが走る。
両手の甲を合わせて、肘をなるべく下げた状態で1分間続けた場合にシビレが出る。
手根管症候群に関する当院の考え
手根管症候群は安静が第一で手の使用を極力控えることが重要となってきます。日常生活ではフライパンなどは両手で操作するようにし、持ち手を太くすることで握りやすくする。パソコンなどのキーボードを打つときには手首の下に丸めたタオルを置き、手首を真っすぐ保つようにするなど手に負担がかからないようにして更なる悪化を防ぎます。
当院では症状によって治療法は変わってきますが、手の負担を軽減するテーピング治療、炎症によって圧迫されている神経に循環を良くするためのEMS治療、神経または筋肉に直接アプローチする鍼治療が有効かと考えられます。しかしながら保存治療を行っても症状が良くならない,親指の筋肉がやせている場合には手術が必要となるケースがあるため整形外科さんに受診していただく必要があります。
手根管症候群はなぜ起こるのか?
手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)の原因としては骨折などのケガ、リウマチによる炎症で手根管内圧(しゅこんかんないあつ)の上昇によるものや、アミロイド沈着、痛風など代謝性疾患に随伴するものもあります。また、妊娠・出産期の女性や糖尿病、腎疾患により透析をしている人、腫瘍や腫瘤などの出来物が原因でもなることがあります。
しかし、もっとも多い原因が仕事やスポーツなどでの手の使いすぎによる滑膜炎(指を曲げる腱の炎症)、他にも特発性(急に症状が出る)で原因が不明とされていて更年期の女性に高頻度に発生するものがあります。
手根管症候群を放っておくとどんな症状が現れるのか
手根管にある正中神経が圧迫され手掌面の(親指)一指から(環指)四指にかけての痺れ感、知覚神経障害、母趾球筋の脱力・萎縮が主な症状です。しびれ・痛みは夜間に、酷くなると明け方に増強するのが特徴です。症状が悪化すると巧緻障害と言い「箸が使いにくい」「字が下手になった」「コインやボタンがつまみにくい・かけ剥がしにくい」などの細かい作業や母趾・示指が開きにくいので「グラス・コップ等が持ちにくい」などの作業ができにくくなる事があります。そして握力のかなりの低下が見られます。握力の簡単なチェック方法として片手でペットボトルが開けられるかどうかでチェック出来ます。
手根管症候群の改善に効果的な当院の施術メニューは?
手根管症候群は手根管というトンネルの内圧が上昇しているので腕部分の筋肉にマッサージを施すことにより筋が緩み内圧を抑えることができます。手首の痛みやしびれが伴うため「大陵」という手首内側中央の2本の腱の間にあるツボに対してゆっくりマッサージをかけたり鍼で刺激することによって自律神経を整えて心理的にも気持ちよくさせることができます。その他の施術法としてはテーピングがあり伸縮性のテーピングを使って手を横に広げることにより血管や神経の圧迫による負担を軽減することができます。EMSという電気刺激も施術法では有効であり電気を流し硬くなっている筋肉をほぐす事により痺れを軽減させる事ができます。
その施術を受けるとどう楽になるのか
鍼治療によって、前腕の筋肉の緊張を取り除き筋の内圧を低下させます。その結果、痺れの原因である正中神経の絞扼状態が緩和され痺れが収まります。鍼灸治療の可能性は計り知れず、痺れを取り除くことは前提に、筋の再教育にも応用できます。手根管症候群により正中神経が支配している筋の萎縮の改善にも一役担うことができます。痛みが完全に取り除けたあとのリハビリとしても、鍼治療はおすすめです。EMSを用いた電気治療も手根管症候群の治療には適しており、筋の緊張を緩和させるEMSパルスモードを前腕にアプローチさせ疼痛、痺れにアプローチ、同時に筋の再教育も行います。結果として、手根管症候群の特徴的な痺れ、感覚鈍麻、物をうまく掴めないといった症状から開放され楽になります。
改善するために必要な施術頻度は
手根管症候群の痛みや痺れを改善するために必要な施術頻度は初めはできるだけ毎日ご来院して頂き手の痛みや痺れの変化を少しずつ落としていくことが大切です。
毎日ご来院して頂く期間として3週間から1ヶ月を目安として頂ければと思います。痛みや痺れが少なくなってきたら1週間に2回~3回のペースで来院して頂くのがベストです。指の痺れや痛みによるものが減ってくれば来院頻度も徐々に少なくしていって大丈夫なので安心して受けていただければと思います。